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グスタフ・クリムト

 今夜は久々にアートスペースのお時間です。

 マイクロスコープ室の改装に伴い、新しい動線と新しい壁面ができたので、また悪い虫がムズムズと動き出しました・・・(^^;。

 で、今回はクリムトの「花園」です。
グスタフ・クリムトは、19世紀末から20世紀初頭にかけてオーストリアで活躍した画家です。

 クリムトの最も有名な作品は「接吻」でしょう。「接吻」の方なら、「ああ、この絵かあ。」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。まあ、これに関しては後ほど・・・・。

 で、今回の絵は「花園」です。
当初は、新しい壁面に、ルノアールかモネあたりの花の絵を掛けようか、と思っていました。しかし、あまりにコンサバ過ぎて、少々面白くない・・・。

 じゃあ、いっその事モンドリアンあたりの抽象画を掛けようかとも思いましたが、これもなかなかサイズと見栄えが一致しません・・・。なかなか判ってももらえないかもしれません・・・。
で、巡りめぐって当たったのがクリムトだったのです。

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 絵を見て、まず、最初の感想は、「やっぱりプロはスゲーわ!」です(笑)。

 やっぱり、プロはスゲーわあ(汗)。
 それこそルノアールあたりの静物画とは違い、なんの立体感も遠近感も無く、ただ平面的に色彩を配置してあります。ただの素人がこんな描き方したら、おそらく小学生の水彩画みたいになるでしょう・・・。やっぱりクリムトがすごいのかなあ・・・(;´・ω・)。

 従来の静物画が、美しい花をそのまま美しく描き出そうとしているのに対し、クリムトは、花の色を一度吸収し、アートとして再配置しています。つまり、何を描こう、とか、見えたまま描こうというのではなく、花をモチーフとしながらも、絵描いたのは様々な色彩が構成する一枚のアートなのです。別に花壇を描いてるわけではありません。これは、まぎれもなく抽象絵画の発想なのです。

 マイクロスコープ室から、CT室へ向かう廊下の突当りに、ダウンライトを落として掛けてあります。
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 遠目に見ると、ただぼんやりした色の塊にしか見えないかもしれません。
でも、それでいいのです。アブストラクトアートですから(笑)!

 ところで、前出の「接吻」の話に戻りましょう。僕は本当は、やはり「接吻」の方が欲しくて欲しくてたまらなかったのです。それぐらい美しい絵画です。
 でも、診療室に「接吻」はどうよ?って意見が一部から出ました。まあ、正直それも納得。
老若男女、子供までが通る廊下ですから、やはり「接吻」は避けましょう。
まあ、そのうち個室を飾る絵としてお目見えするかもしれません(笑)。
by 11846182 | 2014-10-31 00:16 | アート スペース

真珠の耳飾りの少女

 久々に、アートスペースの時間です。

 特に、絵画系の話題での「アートスペース」は本当に久々です。
何故に?と言うと、単に、もう診療室に絵を飾る壁(スペース)が無くなってただけなんです(笑)。

 でも、今回は、またつい買っちゃいました(笑)。
と、言ってもコピーなんで本当に安いもんですが・・・・・・。

 しかも今回は、あまりにもベタ。フェルメール作、「真珠の耳飾りの少女」です。
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 しかし、さっすがですねー。世界的、歴史的に残る有名な作品と言うのは・・・・。改めて感心しました。

 この作品、僕はなんだかんだ言って、今まで映画や、ドキュメンタリーなどのテレビで見ていただけでした。
だから、それほどピンと来ていなかったのですが、コピーとは言え、額装されたこの作品を見た時、いっぺんで魅了されてしまい、そのまま立ち去ることができませんでした・・・。

 その魅力(オーラ)はなんといっても、どこから見ても視線が合いそうな、その目力(めぢから)。それと、今にも語りかけてくれそうな、その口元でしょう。

 レントゲン室の撮影用の椅子の真向かいに掛けてあります。
ここは、以前は中世ヨーロッパの歯科治療風景の絵が掛けてあったのですが、「怖い!」と言うことで、結構不評でした(^^;)。今回、その絵を外して、フェルメール「真珠の耳飾りの少女」にスイッチです。
 
 レントゲン撮影の時、見つめあえるように正面に掛けてあります。この写真も、その椅子に座って撮りました。

 皆さんも、機会があれば体験してみて下さい。
歴史を超え、国境を超え、宗教を超え、そして、そこに宿るのは、芸術なのか?神なのか?魔物なのか?
アートの不思議を感じていただければと思います。

 
by 11846182 | 2014-02-20 23:55 | アート スペース

 今日はアートスペースの時間です。
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 皆さん、今日の夕焼けをご覧になりましたでしょうか?
すごい色をしてましたねー。

 窓の外の不思議な色に、何事かと思って覗いて見ると、みるみる変化する、見たこともないようなグラデーションの夕焼けが・・・・。

 東はまだ厚い雲に覆われて真っ黒なのに、西の空から夕日が差してきて、台風一過で、急激に変化していく天気と、秋の空が見せてくれた、つかの間の自然のアートでした。

 ちょうど学校から帰ってきた子供曰く、「5年通っていて、初めて見た景色!セピア色の夕焼けやった。」、だそうです・・・。

 上の写真は、そこで、はた、と気づいて屋上に上がって撮った写真です。
もう夕焼けは通り越して、ほとんど夜景になってましたが・・・・(^_^;)。

 
 そのかわり、金星が写っていました。左側の雲間に輝いている明るい星がそれです。
金星は、別名ヴィーナスと呼ばれ、美の女神の象徴です。
ああ、ここにもアートが・・・・・・・かなり強引なオチですが・・・(笑)。

 今日、車の温度計は21度を示していました。
予想通り、あっという間に涼しくなりました。
まだまだ、たまには暑い日もあるのでしょうが、秋はもう間近。

 夏は、台風が吹き飛ばし、冬は春一番が吹き飛ばす。
最近、すこし荒っぽいですが、それでも日本の気候はやっぱり好きだなあ。

 
by 11846182 | 2013-09-04 21:11 | アート スペース

 こんばんは。アートスペースの時間です。
今夜のタイトルは「沈黙の音」。前々回「オケはやっぱりバイオリン!」の続きです。

 「The Sound of Silence」というと、僕らか、そのちょっと上の世代では、サイモン&ガーファンクルというデュオの歌が余りにも有名です。
 が、ここで、それに触れるとそれだけでも結構ハマるネタになるので、ここはあっさりスルー。

 直訳して「沈黙の音」、という言葉から入りましょう。

 この「沈黙の音」というフレーズが頭に浮かんだのは、前々回のアートスペースで触れたクラシックコンサートでした。

 圧巻の演奏だったことは、前にお話しましたが、問題なのは、その曲と曲の合間、いや正確には楽章と楽章の合間です。
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 さすがにシンフォニーホールともなると、防音も音響も完璧で、1曲1曲の間こそ、拍手ありーの咳払いありーの話し声ありーの、で、ざわつくのですが、楽章と楽章の合間となると、次に出てくる音を待って、会場が「ピーン」と沈黙に支配されます。

 この「ピーン」がミソです。けして「シーン」ではないのです。
指揮者は、意識的にこの間隔をコントロールします。あえて短く、あるいは長く。
聴衆は、つぎの音を聞き逃すまいと、ひたすら緊張して沈黙します。
感じるのは「無音の音圧」、すなわち「沈黙の音」なのです。

 この「沈黙」が、クラシック楽曲という芸術を構成する一部であることは間違いないでしょう。
美術で言うなら、白と黒。あるいは作品を取り囲む壁面。文学なら「行間」というところでしょうか。

 これが、野外コンサートなら、ここまでの感覚は感じなかったでしょう。防音が行き届いたホールならではの「無音の音圧」。

 考えてみれば、人間は、本当の「無音」の中に、ほとんどいることはありません。人工的に作り出された無音室を除いて、街中に居れば、静かなようでも何らかの物音はありますし、世界の果てに行ったとしても、風や波の音から逃れる事は容易ではありません。

仮に、耳を介さなくても、耳には聞こえなくても、体は常に何らかの振動や波動として音を感じています。

 その中の大きなひとつとして、「地球の自転の音」があります。
これだけの大きな物体が回っているのです。音がしない訳がありません。
しかし、私たち地球上の生命は、その発生の瞬間から、その音を聞き続けているために、意識できないだけなのです。いや、それどころか、おそらく生命の発生や進化、維持に想像以上の大きな影響を受けているはずです。

 その手の波動のひとつに、「シューマン共振」というものがあります。

そして、最近、気になるニュースを見つけました。
自分では、上手に説明できないんでリンクを貼っておきます。良かったらこちらもご覧下さい

さて、その原因は何なのか?地球温暖化の影響なのか?

ただの都市伝説ならいいですが・・・。

今回は、熱くなりすぎましたね(苦笑)。読みにくいったらありゃしない。
いつものオチもありません。今夜はこのへんでー・・・・m(_ _)m。

またお会いしましょう。
by 11846182 | 2012-07-08 22:15 | アート スペース

山本歯科百景 1

 こんにちは。
久々にアートスペースの時間です。

 普段、なにげに仕事をしている山本歯科医院のスペースですが、このわずかなスペースの中でも、時おり、オッと思う景色に出会う事があります。

 そんな景色を、「山本歯科百景」と題して、独立したカテゴリーでご紹介しようと思っていたのですが、その話を子供にしたところ、「百もないで・・・・。」、と、にべもなくひと言で却下・・・。

「んむむむ・・・・。確かに・・・・。」

・・・と、言うわけで、カテゴリーはあくまで「アートスペース」。
さて、いくつの景色をご紹介できるでしょうか・・・。

まず、ひとつめ。

 これも去年の写真なのですが、一昨年、お隣の家が、グレーの外装を真っ白に塗り替えられました。それから始まった現象です。ある意味、限られた季節、限られた時間に起こる一種のショーと言えましょう(ちょっと大げさか・・・。)

 当院の、2番、3番のメンテナンスチェアの正面は、大きな窓ガラスになっていて、中庭が見えるようになっています。窓は東向きなので、天気が良ければ、ちょうど正午前後のわずかな時間、南から、この狭いスペースに日差しが当たることになります。で、普段は、こんな感じの中庭なのですが・・・。
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 初夏から夏にかけて、日差しの強い、ある時間、この現象は起こります。
まずは、お隣の壁面のタイルが、まるで下からライトアップされたみたいに輝き始めます。
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 はじめは、何が起きたかわからなかったのですが、お隣の家の通路のコンクリートが、強い日差しを照り返して起こる現象とわかりました。
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 やがて時間と共に、輝きはどんどん強くなっていきます。本来、上から光が当たるはずの時間に、下からの光線に壁が輝いて、幻想的な光景になります。
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 ある時間を超えると、今度は太陽が、直接、壁を照らします。
同じ条件で撮影しているのですが、壁が明るすぎて院内が真っ暗に写っています。
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しかし、これもほんのわずかな時間です。すぐに太陽は西に移動し、壁面の光はさらに変化していきます。
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さあ、やっと元に戻りました。時間にして1時間もないくらい。診療に集中してると、気がつかないくらい、あっという間のショーです。
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一番綺麗な季節は、何月から何月まででしょうか?去年は始まりに気がつかなかったので、今年は注意しておきたいと思います。

 さて、参考までに、夜診の時の中庭の写真もパチリ。
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 下は、「ナイトモード」と呼んでいる、蛍光灯を全部消して、間接照明だけにした時の景色です。
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 夜間、事務仕事がある時は、手元灯だけを残して「ナイトモード」にして、BGMをジャズに切り替えて仕事をしている時もあります。
 さすがに、この照明では診療は無理ですが、どこか特別な日に一度だけ、メンテナンスのクリーニングだけ、を、この状態でやりたいと思っています・・・・・って、話をうちの衛生士にしたら、思い切り引かれましたが・・・・(笑)。
 例えば、年に一度だけ、七夕の日だけ、ナイトモード診療。希望者のみ、完全予約制・・・・。どうでしょうか?ムードがあって面白いとも思うんだけどなあ・・・。
by 11846182 | 2012-04-12 00:34 | アート スペース

 お待たせいたしました。アートスペースの時間です。
今夜の話は、ヘルベルト フォン カラヤン来日Part2 からの続きです。
 
 時は流れて2011年9月25日 日曜日。この日は久しぶりに海外オーケストラの公演に行ってきました。
大阪フィルはともかくとして、海外オケは本当にひさしぶりです。

 今回のオーケストラは、チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団。
指揮は、その首席指揮者のアレクサンダー・マルコヴィッチ。
場所はシンフォニーホールです。
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 今回は、このオーケストラや指揮者に特別な思い入れがあったわけではありませんが、なにしろ今は水曜か日曜日しか聴きに行くことができません。また、そろそろ子供たちも、こういう曲が聴けるようになってきています。それで、水、日に、初心者でも聴けるようなプログラムを探した結果がこのコンサートだったのです。

 プログラムは、
スメタナ「わが祖国」より、交響詩「ボヘミアの森と草原から」
チャイコフスキー バイオリン協奏曲
ドボルザーク 「新世界より」

 うーん。なんと黄金プログラム。
昔は、初心者を呼ぶためのポピュラーな曲とひねたファンが喜びそうなマニアックな曲を組み合わせる事が多かった気がしてたのですが、2曲ともど真ん中。最近は景気が悪いんで、こうしないと客が集まらないのかなあ(汗)。

 まあ、下世話な妄想はこれくらいにしておきましょう、今年は放射能の影響で、たくさんの来日コンサートがキャンセルになっている中、日本に来てくれたのです。本当にありがたい話です。

 まずは1曲目。スメタナの「わが祖国」は交響詩「モルダウ」で有名ですが、恥ずかしながら僕も「モルダウ」しか聞いたことがありませんでした。だからたいしたコメントにはならないのですが、まあこの曲は料理で言えば前菜みたいなものです。
 タクト(指揮棒)を持たない独特のスタイルの指揮者は、まるでパントマイムを見ているようで、知らず知らずのうちに演奏に引き込まれていきます。

 で、問題の2曲目。

 僕はバイオリンが大好きです。何故?とかどこが?とか明確に説明できませんが、その強弱高低自在な、あまりに繊細な音色が、僕のネクラなキャラにはピッタリ(笑えないなあ)だからでしょうか。
 だから、クラシックでどんな曲が好きかと聞かれると、まずはメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲。そしてチャイコフスキーのバイオリン協奏曲。あとは「シェヘラザード」、「ツアラトゥストラはかく語りき」などでしょうか。

 そして2曲目は、そのチャイコフスキー。まだコンサートで聴いたことがなかったので、これを一番楽しみにしていました。

結論。「オケはやっぱりバイオリン!」  そして「バイオリン・ソロ。スゲー!」

 ボストンフィルの時も思ったのですが、やっぱりバイオリンの音色が大阪フィルあたりとは違います。僕は素人耳ですが、もっとド素人耳の子供も同じことを言っていたので、多分当たっているでしょう。ド素人ほど正直ですから。バイオリンの響きがオーケストラを決めると思います。「オケはやっぱりバイオリン!」

 その中でもバイオリンのソリスト(独奏者)!これがこんなにすごいとは本当に思っていませんでした(汗・汗・汗)。

 独奏に入ると、本当に息を飲みます。
この曲は、チャイコフスキーが発表した後も、演奏が難し過ぎるという理由で3年間オクラ入りしたほどの難解曲。
 ソリストは女性だったのですが、なにしろ一人しかいない訳ですからゴマカシがききません。この繊細な楽器の奏でる音色がひとつ狂うと、その日の観客だけでなく、楽団員の1日も台無しにしてしまう訳ですから(もちろん独奏者は、一流のプレイヤーな訳ですが)まるで綱渡りを見ているよう。

 独奏パートが終わりオケが入ると、ほっと溜息が出ます。
ちなみにどれだけ超絶技巧かは、こちらを参考にしてください。

結構高かったけど、これだけでも聴きに来た甲斐はありました。

 そして、このソリストはアンコールにも答えてくれました。
アンコール曲はバッハ。正確な曲名は記録してこなかったんですが、バッハは退屈だとおもっていましたが、どうしてどうして。やっぱり生で聴くと全然違います。年齢的なこともあるのかもしれません(私も年をとったという事(笑))。もう一度、バッハをチェックしてみようかなあ、という気になりました。

 ああ!1曲でえらい長文になりました。
「新世界より」まで行かないじゃん。
日を改めましょう。

 予告。次のテーマは「沈黙の音」あるいは「地球の自転の音」って感じかな。
またお会いしましょう。
by 11846182 | 2011-10-22 23:45 | アート スペース

 お待たせいたしました。秋も深まり、アートスペースの時間がやってまいりました。

今夜は、昨年にひきつづき(?)、「ヘルベルト フォン カラヤン来日!」のPart2でございます。

とりあえずPart1に関してはこちらをご覧ください。

 Oh! Part2をすぐ書くつもりが、あっという間に1年が過ぎてしまいました。しかもPart2にカラヤンは全然関係しません(汗)。予告にPart2と書いてしまったんで、とりあえずこのタイトルで行きます。でも主人公は・・・小澤征爾です。

 カラヤンのコンサートから2年後、1986年に小澤征爾がボストンフィルを率いて来日しました。(ってか小澤征爾そのものは、その後もきっと何度も来日していると思いますが、僕が聞いたのは、この時が最初で最後です。)
 当時、彼はもう「世界のオザワ」と呼ばれ、世界トップクラスのウィーンフィルやベルリンフィルの指揮もやっていました。日本人が指揮する海外一流オケのレコードを海外一流レーベルが発売する、ということは当時では画期的なことでした。
 その彼が、トータル30年間の長きに渡り音楽監督を務めた(これも異例!)ボストンフィルを率いて来たのです。これも聞かない訳にはいきますまい。
 コンサートは、歯科医師国家試験の1か月前!の1986年3月1日。大学の卒業式やらもあって、超忙しい時期。どうやって行ったんやろ?忘れましたが、まさに万難を排して臨んだコンサートでした。
下はパンフレットです。
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 カラヤンは80歳近かったのに比べ、小澤は当時51歳。油が乗り切った、というか、さすが・・・・でした。
曲目は、R,シュトラウスの「ツアラトゥストラはかく語りき」。その冒頭は映画「2001年宇宙の旅」に使われ、あまりにも有名ですが、その分、いろいろな人の演奏を聴いて耳が肥えています。

 でも、良かったなあ。バイオリンが圧倒的でした。
複数のバイオリンのはずが、まるで、1個のバイオリンの音のように、スッと澄んで入ってきます。
「やっぱり、オーケストラはバイオリン!」素人ながらにそう思った演奏でした。

 ベルリンフィルほどのオケが指揮者によって音が変わるのか?やはり素人には良くわかりません。高齢のカラヤンに合わせ、無理のないプログラムのせいかもしれません。しかし、ベルリンフィルではわからなかった、海外一流オーケストラの魅力、というものを、心底、小澤+ボストンフィルは教えてくれました。
「やっぱりバイオリン!」。つくづく思ったこの言葉は、時を超えて2011年9月25日に続きます。
これはまた次回。

 小澤さんも、いまはさすがに高齢で体調を崩しておられるようです。コンサートの噂も聞きますが、降板した噂も聞きます。若いときと同じにとはいかないでしょうが、末永く健康をお祈りしたいと思います。
 
by 11846182 | 2011-10-05 23:16 | アート スペース

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 タイトルは「マリーン ウィスパー」、作者は鈴木英人です。

スカッと向こうに抜けていけるような、水と空の青さがいっぺんで気に入りました。

まるで、水の音が聞こえてきそうです。

ハーバーに泊めた船のキャビンの中で寝ていると、耳元で波打つ音が聞こえます。

風が吹くと、船が揺れて、フェンダーと呼ばれる、船同士がぶつかるのを防ぐ緩衝材が、ギシギシと擦れる音がします。

慣れるまでうるさかったりしますが、慣れると子守唄に変わります。

夏向きの絵ではありますが、通年で掛けるつもりです。

 しかし、今はいい時代になったもんです。

旅先で見かけて「おっ、いいな!」と思ったポスターの作者を携帯にメモ。帰ってからネットで検索。

同じ作者のポスターをネットで注文。すぐ手に入れる事ができます。ポスターだからそう高価でもありません。

ただし、個人的には、本物のアートとの出会いは、もう巡り会いだと思っています。

ポスターなどではなく、本物は、実物を見てみないとわかりませんし、「欲しい」と「買える」のバランスが取れることもまれです。

だから、巡り会ったら、買えるなら、欲しい時が買うときです。

まあ、めったに買えませんが・・・・・・(笑)。
by 11846182 | 2011-07-03 02:11 | アート スペース

聖夜にちなんで

 おそらく今年最後のアートスペースになるでしょう。
 
今夜は聖夜にちなんで、この絵をご紹介します。
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 タイトルは「教会と海」
作者は、長富 義次(おさとみ よしつぐ 大正12年~平成13年)
長崎の自然と海と教会を、こよなく愛し、描き続けた画家です。

これは、僕が知る限り、長富の作品の中でも、もっとも完成度の高い作品のひとつと思っています。

季節は冬なのでしょうか?陽光明るいはずの長崎が、まるで北国の冬のように、憂鬱な色調で描かれています。

エコール、ド、パリの画家モーリスユトリロや、荻須高徳の影響を受けた長富は、陽光降り注ぐ長崎を、あえて抑制の効いた色調と筆致で捉えることを好みました。

 長崎やその周辺は、フランシスコ=ザビエルにより、日本で初めにキリスト教が伝来された土地である歴史から、古いキリスト教会が多く点在し、例えば離島の思わぬ所に、美しい教会が存在したりします。
そして、それは同時に悲しい迫害の歴史であったりもします。
 また、長崎は世界で2か所しかない原爆の被災地でもあります。
長崎は、大変美しい街ですが、それは悲しい歴史の上に産み出されて来た、複雑な光の街でもあるのです。

教会の尖塔の上に立つ、3本の十字架に、長富は、何を見ていたのでしょうか?
by 11846182 | 2010-12-25 23:20 | アート スペース

ヘルベルト フォン カラヤン来日! 
 このタイトルに、少しでもクラシックをかじった人ならぎょっとしたことでしょう。
もちろん、今ではありません。26年前の10月の話です。

 芸術の秋が訪れて、アートスペースも趣向を変えて、音楽の話題です。
いや、なんのことはない、単に片付けをしていたら、偶然、古いパンフレットを見つけただけの話です。
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 これは、カラヤンとベルリンフィルハーモニー管弦楽団が1981年に続き来日し、大阪シンフォニーホールで公演した時のパンフレットです。

 もう細かい日付は、すっかり忘れていたのですが、パンフレットを見てみると、1984年10月18日と19日。
おお、偶然にも、10月じゃああーりませんか。さすが芸術の秋。しかも、もうまもなく。来日26周年ということになります。(中途半端!笑)

 18日と19日、そのどちらのプログラムを聞きに行ったのか、正直まったく思い出せません(汗)!。
どちらも割とポピュラーなプログラムだったので、見れば見るほどどちらも聴いたような気がします。(しかも、木曜日と金曜日!いまじゃ絶対聴きに行けません!)

 しかし、何よりも覚えているのは、その公演そのものを、聴きに行こうかどうか迷ったこと。
当時、カラヤンと言えば、クラシック界では「皇帝」と呼ばれた、マエストロ中のマエストロ。
この2年前に建てられた、シンフォニーホールでの初公演とあって、もうなんとしても聴きたいことは聴きたい。
しかし、その分、チケット代もとびきりで、なんと23000円から(当時は消費税なし)!
その頃、有名なポップス歌手のチケットが相場3000円から6000円ぐらいだったので、その4~5倍という金額。まだ、23歳になったばかりの一人暮らしの学生には、天文学的な数字です。
 
 胃が痛くなるくらい悩みました。たった2時間前後の音楽のために23000円(消費税なし)・・・・・・・・・・・・・・・。
しかし、その頃でももうカラヤンは高齢でした。おそらく、もう次の機会はないでしょう。

 悩んだあげく、僕が持っていたクラシックのレコード(CDではありません。)を並べてみると全部で23枚、うち15枚がカラヤンの指揮でした。
 好きなんやなあ、と思いました。これは聴いとかなあかんなあ・・・・・。決心しました。


 結論から言うと、直接見たカラヤンは、もう想像以上に老体で、手すりにもたれるように指揮をしていました。
プログラムもポピュラーとはいえ、ドビュッシーとか、ラベルとか、ちょっとマニア好み?少なくとも音楽素人の学生には、いいか悪いか判断できるような代物ではありませんでした。
最後のアンコールも、かなり長く手をたたきましたが、体力的に限界だったのか、答えてくれず、ただ、最後の最後に本人が舞台そでから顔を出し、手を振って、アンコールしないよ、さいなら!って感じであいさつしてくれたのが印象的でした。

 では23000円の価値がなかったか?後悔したか?と言えば全然そんなことはありません。
久しぶりに見たパンフレットの中のカラヤンは、やっぱり惚れ惚れするほどカッコいい!
どんな状態であれ、このスーパースターを直接、見て、演奏を聴くことができたのは、僕の素晴らしい宝物です。
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 その後、カラヤンは1988年に最後の来日を果たし、1989年7月に亡くなりました。
 僕は1986年に大学を出て、働き始め、子供もできたら、もうクラシック鑑賞どころではなくなりました。
もう随分長い間行っていません。そういえば、最近、大阪フィルの常任指揮者に有名所が来たと聞いています。なんとか時間を作って、また聴きに行ってみようかなあ。

 次回、Part2は、この2年後、小澤征爾とボストンフィルのコンサートの話です。
またお会いしましょう(笑)。
by 11846182 | 2010-10-13 23:54 | アート スペース


ぺぺです。ここでひと息、コーヒーブレイク。堺市の山本歯科医院のブログです。