お待たせいたしました。アートスペースの時間です。
今夜の話は、ヘルベルト フォン カラヤン来日Part2 からの続きです。
 
 時は流れて2011年9月25日 日曜日。この日は久しぶりに海外オーケストラの公演に行ってきました。
大阪フィルはともかくとして、海外オケは本当にひさしぶりです。

 今回のオーケストラは、チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団。
指揮は、その首席指揮者のアレクサンダー・マルコヴィッチ。
場所はシンフォニーホールです。
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 今回は、このオーケストラや指揮者に特別な思い入れがあったわけではありませんが、なにしろ今は水曜か日曜日しか聴きに行くことができません。また、そろそろ子供たちも、こういう曲が聴けるようになってきています。それで、水、日に、初心者でも聴けるようなプログラムを探した結果がこのコンサートだったのです。

 プログラムは、
スメタナ「わが祖国」より、交響詩「ボヘミアの森と草原から」
チャイコフスキー バイオリン協奏曲
ドボルザーク 「新世界より」

 うーん。なんと黄金プログラム。
昔は、初心者を呼ぶためのポピュラーな曲とひねたファンが喜びそうなマニアックな曲を組み合わせる事が多かった気がしてたのですが、2曲ともど真ん中。最近は景気が悪いんで、こうしないと客が集まらないのかなあ(汗)。

 まあ、下世話な妄想はこれくらいにしておきましょう、今年は放射能の影響で、たくさんの来日コンサートがキャンセルになっている中、日本に来てくれたのです。本当にありがたい話です。

 まずは1曲目。スメタナの「わが祖国」は交響詩「モルダウ」で有名ですが、恥ずかしながら僕も「モルダウ」しか聞いたことがありませんでした。だからたいしたコメントにはならないのですが、まあこの曲は料理で言えば前菜みたいなものです。
 タクト(指揮棒)を持たない独特のスタイルの指揮者は、まるでパントマイムを見ているようで、知らず知らずのうちに演奏に引き込まれていきます。

 で、問題の2曲目。

 僕はバイオリンが大好きです。何故?とかどこが?とか明確に説明できませんが、その強弱高低自在な、あまりに繊細な音色が、僕のネクラなキャラにはピッタリ(笑えないなあ)だからでしょうか。
 だから、クラシックでどんな曲が好きかと聞かれると、まずはメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲。そしてチャイコフスキーのバイオリン協奏曲。あとは「シェヘラザード」、「ツアラトゥストラはかく語りき」などでしょうか。

 そして2曲目は、そのチャイコフスキー。まだコンサートで聴いたことがなかったので、これを一番楽しみにしていました。

結論。「オケはやっぱりバイオリン!」  そして「バイオリン・ソロ。スゲー!」

 ボストンフィルの時も思ったのですが、やっぱりバイオリンの音色が大阪フィルあたりとは違います。僕は素人耳ですが、もっとド素人耳の子供も同じことを言っていたので、多分当たっているでしょう。ド素人ほど正直ですから。バイオリンの響きがオーケストラを決めると思います。「オケはやっぱりバイオリン!」

 その中でもバイオリンのソリスト(独奏者)!これがこんなにすごいとは本当に思っていませんでした(汗・汗・汗)。

 独奏に入ると、本当に息を飲みます。
この曲は、チャイコフスキーが発表した後も、演奏が難し過ぎるという理由で3年間オクラ入りしたほどの難解曲。
 ソリストは女性だったのですが、なにしろ一人しかいない訳ですからゴマカシがききません。この繊細な楽器の奏でる音色がひとつ狂うと、その日の観客だけでなく、楽団員の1日も台無しにしてしまう訳ですから(もちろん独奏者は、一流のプレイヤーな訳ですが)まるで綱渡りを見ているよう。

 独奏パートが終わりオケが入ると、ほっと溜息が出ます。
ちなみにどれだけ超絶技巧かは、こちらを参考にしてください。

結構高かったけど、これだけでも聴きに来た甲斐はありました。

 そして、このソリストはアンコールにも答えてくれました。
アンコール曲はバッハ。正確な曲名は記録してこなかったんですが、バッハは退屈だとおもっていましたが、どうしてどうして。やっぱり生で聴くと全然違います。年齢的なこともあるのかもしれません(私も年をとったという事(笑))。もう一度、バッハをチェックしてみようかなあ、という気になりました。

 ああ!1曲でえらい長文になりました。
「新世界より」まで行かないじゃん。
日を改めましょう。

 予告。次のテーマは「沈黙の音」あるいは「地球の自転の音」って感じかな。
またお会いしましょう。
by 11846182 | 2011-10-22 23:45 | アート スペース

 お待たせいたしました。秋も深まり、アートスペースの時間がやってまいりました。

今夜は、昨年にひきつづき(?)、「ヘルベルト フォン カラヤン来日!」のPart2でございます。

とりあえずPart1に関してはこちらをご覧ください。

 Oh! Part2をすぐ書くつもりが、あっという間に1年が過ぎてしまいました。しかもPart2にカラヤンは全然関係しません(汗)。予告にPart2と書いてしまったんで、とりあえずこのタイトルで行きます。でも主人公は・・・小澤征爾です。

 カラヤンのコンサートから2年後、1986年に小澤征爾がボストンフィルを率いて来日しました。(ってか小澤征爾そのものは、その後もきっと何度も来日していると思いますが、僕が聞いたのは、この時が最初で最後です。)
 当時、彼はもう「世界のオザワ」と呼ばれ、世界トップクラスのウィーンフィルやベルリンフィルの指揮もやっていました。日本人が指揮する海外一流オケのレコードを海外一流レーベルが発売する、ということは当時では画期的なことでした。
 その彼が、トータル30年間の長きに渡り音楽監督を務めた(これも異例!)ボストンフィルを率いて来たのです。これも聞かない訳にはいきますまい。
 コンサートは、歯科医師国家試験の1か月前!の1986年3月1日。大学の卒業式やらもあって、超忙しい時期。どうやって行ったんやろ?忘れましたが、まさに万難を排して臨んだコンサートでした。
下はパンフレットです。
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 カラヤンは80歳近かったのに比べ、小澤は当時51歳。油が乗り切った、というか、さすが・・・・でした。
曲目は、R,シュトラウスの「ツアラトゥストラはかく語りき」。その冒頭は映画「2001年宇宙の旅」に使われ、あまりにも有名ですが、その分、いろいろな人の演奏を聴いて耳が肥えています。

 でも、良かったなあ。バイオリンが圧倒的でした。
複数のバイオリンのはずが、まるで、1個のバイオリンの音のように、スッと澄んで入ってきます。
「やっぱり、オーケストラはバイオリン!」素人ながらにそう思った演奏でした。

 ベルリンフィルほどのオケが指揮者によって音が変わるのか?やはり素人には良くわかりません。高齢のカラヤンに合わせ、無理のないプログラムのせいかもしれません。しかし、ベルリンフィルではわからなかった、海外一流オーケストラの魅力、というものを、心底、小澤+ボストンフィルは教えてくれました。
「やっぱりバイオリン!」。つくづく思ったこの言葉は、時を超えて2011年9月25日に続きます。
これはまた次回。

 小澤さんも、いまはさすがに高齢で体調を崩しておられるようです。コンサートの噂も聞きますが、降板した噂も聞きます。若いときと同じにとはいかないでしょうが、末永く健康をお祈りしたいと思います。
 
by 11846182 | 2011-10-05 23:16 | アート スペース


ぺぺです。ここでひと息、コーヒーブレイク。堺市の山本歯科医院のブログです。